鮎の炭火塩焼き(¥1000)、岩魚の炭火塩焼き(¥1000)@ゆるぎ荘(石川県小松市大杉町寅160)
素晴らしい“飲み食い処”に出会いました。
それは、石川県は小松市大杉町にある『ゆるぎ荘』。
かなり山の奥に入ったところに、
その重厚な面構えを見せます。
衝撃的な旨さに感動したのは、
鮎の炭火塩焼き(¥1000)と
岩魚の炭火塩焼き(¥1000)。
どちらも目の前の炭火で、
「1時間」も掛けてじっくり焼き上げます。
表からではなく芯からジワジワと熱を通していく焼き方は、
職人芸の域を超えて、芸術です。
鮎は子持ち。
炭火塩焼きは、鮎を最も美味しくいただける調理法ではないでしょうか。
それにしても普通は20分程度しか焼かないですよね。
1時間も丁寧に焼くと、
骨も口の中でホロホロと砕けていきます。
頭からかぶりついて堪能しました。
岩魚の炭火塩焼きの方は、
鮎より味が強く、天にも昇るような旨さに
仕上がっています。
辛口の日本酒と合いそうです。
今回は車なのでお酒は飲めませんが、
次回はここの宿に泊まって、
お酒と最高の肴を味わいたいものです。
そう、『ゆるぎ荘』は民宿でもあるのです。
一泊二食付で¥8000。
『ゆるぎ荘』は、もともとは庄屋屋敷。
たいそう歴史のあるものを移築して復元したものだそうです。
各部屋からは、
重厚な梁(はり)や柱の構造美や
古き良き時代の面影を、堪能できる造りになっています。
ところで、
「石川県でしかもそんな山奥にあっても
たどり着けるわけないだろう」と
思われるかも知れませんが、
カーナビに電話番号「0761461301」を入れれば、
東京からでも車で行き着けます。
料理も景色&環境もかなりイケてるので、
近県に行くことがあれば、
足を伸ばしてみる価値はありますよ。
ちなみにお蕎麦も評判で、
道場六三郎氏も訪れたとか。
1日20食限定の「手打ちそば」は
もう終わっていたので、
『山菜そば』(¥650)を頼んでみました。
ダシの旨味を生かした
薄味で柔らかい味のツユ。
蕎麦は柔らかくてモチモチしています。
ワサビ菜や巨大なナメコが入っていて、
素朴さがありつつも上品な味。
他には『炭火焼きおにぎり』(¥250)を注文。
焼おにぎりをこんなに美味しく
いただいたことは初めてです。
クマやカモなどの鍋もあります。
春には山菜の天ぷらなどもウマそう。